2006/12/22

アンプをつくる その一

図書館のなかをふらふらとさまよっていたらこんな本に出会した。

『はじめてつくるパワーアンプ』
(酒井智巳著 技術評論社 平成17年8月1日)

といってもまったくの偶然で出会したわけでは実はなく、わたしにアンプを自作したいというほんのりした思惑が働いていたからに違いない。

早速貸し出してもらって自宅に持ち帰り、夜更けごろ寝床にうつぶせになってそのページをめくった。

この本は、背の高さ14センチ7ミリ、天地の長さが21センチで、縦よりも横が長いという少し珍しい形をしている。小さいから寝転がって見るのにちょうどいい。

最初のページ「はじめに」を読むと、「1万円程度の予算で十分実用になるオーディオを自作してしまおう」と書いてある。そんなに安くできるとは!ううむ。興味深いなあ。

気のせいだろうけど、なんだか眠気が減ったように感じる。



本文に入って、まずは部品の説明。

近年のアンプの中枢は IC であるとある。
なんだ?ICって?

よくわからんものは無視して先に進む。

次はコンデンサ。
これは習った覚えがある。でも忘れたのでググってみる(そんなものよん)と、2枚の電極を離して向かい合わせにしたアレだった。電気をため込むことが出来るアレだ。電気というより電荷というのだった。だから電荷のダムのようなものだなあ。

2枚の電極間にかける電圧(単位Vボルト)とそのときたまる電荷(単位Cクーロン)は比例関係にあり、そのときの比例係数を静電容量(単位Fファラッド)という。だから、

F=C/V

ということになる。
コンデンサの性能はこのF数とかけることのできる最大電圧(耐電圧)のふたつの数値で示される(のかもしれない)。

電極間に挟むもの(絶縁体)を誘電体というが、誘電体には、空気(つまりなにも挟まない)、酸化膜(膜というように薄い)、タンタル(という固体)、積層セラミック(というもの)、スチロール(ポリスチレンのフィルム)、ポリエステル・フィルム、雲母(マイカという)などがあり、コンデンサはこれら誘電体によって分類される。

誘電体に酸化膜が使われているコンデンサを電解コンデンサという。
容量が大きいのが特徴。『はじめてつくるパワーアンプ』(以下『はじアン』で)によれば、主に電源の平滑用に使われるらしい。と言われてもわたしにはなんのことかわからない。
コンデンサから出ている2本の足には極性があり、この接続を間違えたり耐電圧を越える電圧をかけたりすると大破裂を起こすという。くわばらくわばら。


その次は抵抗。
その正体には特に問題なし。抵抗は電圧を下げるのに使われる。例えば、ある部位に10Vの電圧がかかっていて、それを3Vにしたいとき、その部位に流れている電流を測定し、それが100mAであったなら、その部位と直列に70Ωの抵抗を配すると抵抗の前後にかかる電圧が7Vになるので、その部位にかかる電圧は3Vになる。

抵抗には耐えることの出来る消費電力があり、それをその抵抗の定格電力という。
上の例なら、抵抗の消費する電力は、電力=電圧×電流、だから、7×0.1=0.7Wということになる。だから定格電力1Wの抵抗を使えばいい。抵抗はこの定格電力によって分類される。


次はボリューム。
中身は要するに可変抵抗器なのか。


お次はダイオード。
LED(Light Emitting Diode とか)としてよく耳にするけど、つまり...なんなんだろ?
でググッてみると、ダイオードとは電流を片方向にのみ流す半導体(この名前がそのことを表している!)のことだった。同じ半導体にトランジスタというものがあるが、それは?まあこれはこっちに置いておく。

発光ダイオード(つまりLED)、定圧ダイオード、定電流ダイオードなどがあるらしい。

円筒形をしたダイオード本体にはその片側にのみ輪っかが描かれており、輪っかのある側をカソード(陰極)、ない側をアノード(陽極)といい、電流はアノードからカソードへと流れる。


ここでICもググッてみた。
IC(Integrated Circuit)、つまり集積回路のことだった。これで電力を増幅してやるのかもしれない。ま、そんな認識でいいとしておこう。


以上アンプに使う部品を『はじアン』に従って書いてみたが、ここにきてもそれらがなんに使われるのかわからない。だいたいがアンプの構造とかその役割すらもよく知らないのである。こんなわたしは大丈夫なのか?


ともかく、なんだか長くなってきたし、それより眠くなってきたので今回はここまでとする。
そして果たして次回があるのかどうかは、だれも知らない。